S3 VIRGE

PC用グラフィックカードの老舗というよりも先駆社
S3(エスキューブ)
設立者はC&T社の設立者と同じ人です
グラフィックカードには、機能により「初の~」というのがいろいろ出てくるのですが、初期の物は「VGAを処理する機能の互換チップ」になり、これはC&T社がインテルの次に製品化しました
「CPUの一部機能を代替し表示機能を高速化」という、今のGPU機能を搭載したのはS3が初です
設立者のダッド・バナータオ氏は今も存命でFACBOOOKのページも持っています


S3 VIRGE









S3の最初の製品は「S3911」
ポルシェの型番から取ったのは有名な話ですが、この時代は既にWindows3.1の時代です
DOSの時代と違って、ユーザーの環境に合わせてグラフィックの表示範囲が変わるようになりました
DOSなら「640x480」だけでも通用していた物が、「1024x768」とかに変わっていきました

この時代の上位製品では、VGAを専用チップに任せたNumber9社のスタイルを取る会社もあったのですが、S3社の特徴は1チップでの安定性
「1枚のカードでそこそこのスピードで安定して動く」ということで、シェアを伸ばしていきました
(同様のスタイルの会社でシーラスロジックという会社があります)

安定性を武器にしたS3は、その後も「VISION964」「TRIO64」と、世代交代を続けてビデオカードのトップメーカーとして走り続けました
当時の日本トップのビデオカードメーカであるカノープスはS3社のチップを使い続けていました


環境が変わったのはWindowsが95に変わってからです
95にAPIとして「Direct3D」が搭載され3Dポリゴンが一般的になると、ゲームユーザーは3dfx社の「Voodoo」に飛びつき、あっという間に3Dグラフィックスの時代になってしまいました
「Voodoo」は3D表示専用のカードなので、2Dに絞るという手もあったのですが、そこで3Dを捨てていたら先の無い会社となってしまいます
満を持して登場したのが、この「S3 VIRGE」です

3dfx社は独自APIの「Gride」を採用していましたが、現在では使われているのは「Direct Graphic」
S3社も当然「Direct3D」に掛けていたわけですが、NVIDIA社の「RIVA128」に遠く及ばないのが実情でした


時代が「GeFrorce」を発売したNVIDIAに傾いていく中で、新しいブランドを掲げて登場したのが「Savage 3D」です


https://www.amazon.com/Elsa-pipelined-advanced-technology-rendering/dp/B01M7PAMDG/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1500561231&sr=8-2&keywords=s3+savage+4


結局の所、宣伝通りの表示能力を発揮することはできなかったのですが、「DVD再生」だけは宣伝通りの能力でした
NVIDIAが「GeFrorce」シリーズで搭載していた「ハードウェアT&L」という機能を搭載していないので、ユーザー側も予想通りの処理能力なわけでしたが

S3の起死回生をかけたのはハードウェアT&Lを搭載した「Savage 2000」です
既に経営が傾いていたS3社は名前だけが違うチップの乱発で信用も無くしていたわけですが、そんな中で出てきた「Savage 2000」も予想通り
ハードウェアT&Lを搭載しているにも関わらず、バグにより搭載していないチップより処理能力が遅いという凄い状態で、会社はグラフィック部門をVIAに売却して倒産となっています


VIAに売却された後のS3 Graphics社の製品は、「Chrome」というシリーズになりました
低消費電力でそれなりの性能ということもあり、ある程度の需要もあったのですが、後の製品へと続くことはできず、S3 Graphics社はHTC社に売却となっています

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